COLUMN — Instagram活用

インスタはホームページ代わりになる?
店舗が載せたい情報と注意点

2026.10.30 / 株式会社Atacama

インスタはホームページの代わりになります。 お店の雰囲気を見て「行ってみたい」と決めてもらう役割なら、むしろインスタのほうが得意です。 ただし、Googleマップのお店の情報だけは、別に整えておくのが安心です。 探す人の年代によって、最初に開く場所が違うからです。

当社がSNSのご相談をいただくなかでも、「インスタをホームページのように使いたい」というお話はいちばん多いものの一つです。 この記事では、そのときに何をどこに載せればいいのか、そしてホームページがあったほうがいいのはどんなときかを、順番にご紹介します。

インスタは、本当にホームページの代わりになる?

若い世代に限っていえば、お店探しの入口はもうインスタです。 StoreProが2025年8月に18〜28歳の1,012人に行った調査では、飲食店を探すときに最もよく使う媒体はInstagramが52.2%で、2位のTikTok(15.3%)を大きく引き離していました (ASCII.jpの記事。対象はSNSを参考に飲食店を選んだことがある人です)。 SNSを参考にする理由の上位は「店の雰囲気や店内の様子が伝わる」45.7%、「料理の見た目や量がわかりやすい」44.7%でした。

一方で、20〜50代まで広げると景色が変わります。 ニュートラルワークスが首都圏の20〜50代550名に行った調査(2025年)では、お店探しの手段は「Googleマップ」と「Google検索」がともに60.2%で最も多く、SNSは26.7%でした (Web担当者Forumの記事)。 さらに、情報が少ないお店を見たときに18.9%の人は「行くのをやめる・他の店を探す」と答えています。

つまり、インスタは「ここに行きたい」と思ってもらう場所として強く、Googleマップは「どこにあって、いま開いているか」を確かめる場所として強い。 ホームページの役割を、この2つで分けて持つイメージです。 Googleマップのお店の情報は、営業時間・定休日・住所・写真がそろっていれば、それだけで十分役目を果たします。

ホームページ代わりにするなら、どこに何を載せる?

インスタをホームページのように使うときは、初めてアカウントに来た人が、スクロールせずに知りたいことにたどり着けるかで考えると迷いません。 置き場所は4つあります。

置き場所役割載せたいもの
名前の欄検索で見つけてもらう店名に加えて「地域+業種」(例: 堺東 カフェ)
自己紹介とリンク基本情報をひと目で営業時間・定休日・最寄り駅。リンクに予約・地図・メニュー
ハイライトホームページの「メニュー」メニュー・行き方・お客様の声・よくある質問・スタッフ
ピン留め投稿最初に見てほしい1本お店の紹介動画、「はじめての方へ」の投稿

名前の欄に「地域+業種」を入れるのは、インスタの中で検索されたときに引っかかりやすくするためです。 リンクはプロフィールに最大5つまで設定できるので、予約ページ、Googleマップ、メニュー表など、行動につながるものを並べておきます。

ハイライトは、ホームページでいえば上のメニューにあたる部分です。 ご相談の中で「まずこれだけは」とお伝えしているのは、お店の概要、行き方、お客様の声、メニュー一覧の4つです。 ここが一通りそろうと、「見れば全部わかる」アカウントになります。

「行き方」と「スタッフ紹介」は、なぜ動画がいい?

ハイライトの中でも、動画にすると伝わり方が大きく変わるのが「行き方」です。 駅を出てからお店の入口までを15秒ほどで歩いて撮るだけで、文章の道案内よりずっと迷われにくくなります。 ビルの2階にある、入口が路地の奥にある、看板が小さい。こういうお店ほど、動画の道案内が役に立ちます。

もうひとつが働いている人の紹介です。 料理や商品の写真は、どのお店もきれいに撮っています。 そこで差が出るのは「どんな人がやっているお店なのか」のほうです。 店主がこだわりを話す30秒の動画や、スタッフが一言ずつ自己紹介する動画があると、初めての人でも入りやすくなります。 当社が人を中心に撮ることにこだわっているのも、ここがいちばん伝わる部分だと考えているからです。

動画にBGMを付けるときは、お店のアカウントで使える音源が限られることがあるので注意してください。 確認したいことは動画のBGMと著作権にまとめています。

ホームページがあったほうがいいのは、どんなとき?

インスタを中心にしていても、次のような場面が増えてきたら、ホームページを用意する時期だと考えてください。

  • 人を採用したいとき — 求職者は、待遇や働き方を文章で落ち着いて読みたい人が多いです
  • 法人や行政とお取引をするとき — 会社概要や所在地を確かめる先として、ホームページを求められることがあります
  • 「地域名+業種」でGoogle検索されるお店 — 歯科や整体、工務店など、比較してから選ばれる業種です
  • インスタのアカウントが使えなくなったとき — 乗っ取りや停止で、ある日突然見られなくなることもあります

最後の点は、見落とされがちです。インスタのアカウントは、あくまでサービスの上に借りている場所です。 すべての情報をそこだけに置いていると、何かあったときにお客様への連絡手段がなくなってしまいます。 少なくとも、アカウントは担当者個人ではなくお店のメールアドレスで作り、ログインできる人を2人以上にしておくと安心です。 このあたりの決め方は、採用アカウントの話ですがTikTok・Instagram採用の運用ルールでも書いています。

作って終わりにしないためには?

インスタのホームページ化でいちばん多い失敗は、きれいに作り切ったところで満足して、3か月後には更新が止まっていることです。 これは本当によく見ます。 投稿が止まっていると、初めて来た人は「このお店、まだやっているのかな」と感じてしまいます。

もっと困るのが、ハイライトの情報が古いままになることです。 営業時間や価格が変わったのにハイライトが前のままだと、せっかく来てくださったお客様をがっかりさせてしまいます。 おすすめは、季節が変わるごとに1回、ハイライトを見直す日をカレンダーに入れておくことです。 年に4回、30分ずつで足ります。

ふだんの投稿は、どの1本がよく届くかを投稿してみるまで読めません。 当社の経験では、最低でも半年、30本くらいを続ける前提で考えると、気持ちが楽になります。 立ち上げだけ外に頼む、全部を自社でやる、ずっと外に任せる。それぞれの違いはSNSショート動画を100本作ってわかったことで表にしています。

費用はどのくらい?

当社では、お店の紹介動画やハイライト用の動画の撮影・編集を1本5万円〜(税別)でお手伝いしています。 「行き方」「スタッフ紹介」「お店の紹介」のように数本をまとめて撮る場合は、1日の撮影で複数本分を押さえるので、1本ずつ頼むより効率よく進みます。 プロフィールやハイライトの組み立てから一緒に考える立ち上げのご相談も、範囲に合わせてお見積もりします。 どこまで頼むかで金額が変わるので、ぜひ一度お問い合わせください。 SNS動画全体の進め方はSNS動画制作のページでもご紹介しています。

よくある質問

Q. インスタだけで、ホームページはいらないですか?
来店してもらうお店で、お客様の多くが若い世代なら、インスタを中心にしても困ることは少ないです。ただ、Googleマップのお店の情報(営業時間・場所・写真)だけは別に整えておくのがおすすめです。採用や法人とのお取引が増えてきたら、ホームページを用意する時期と考えてください。

Q. インスタのプロフィールには、何を書けばいいですか?
名前の欄に「地域+業種」、自己紹介に営業時間・定休日・最寄り駅、リンクに予約・地図・メニューを入れると、初めての人が知りたいことの大半がそろいます。リンクは最大5つまで設定できます。

Q. ハイライトは、何を作ればいいですか?
まずは「メニュー」「行き方」「お客様の声」「よくある質問」の4つがあれば十分です。余裕があれば、働いている人を紹介する「スタッフ」を足すと、お店の空気が伝わりやすくなります。

まとめ: 初めてのお客様のつもりで、自分のお店を探してみる

今日できることを一つだけ挙げるなら、スマホで自分のお店の名前を、Googleマップとインスタの両方で検索してみることです。 初めてのお客様のつもりで開いてみて、営業時間、場所、どんな人がやっているお店か。この3つが10秒でわかるかを確かめてください。 わからなかったところが、最初に手を入れる場所です。

文: 株式会社Atacama 代表取締役 阪口直哉(採用プラットフォーム出身。マーケティング・営業を経て映像制作へ)

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