COLUMN — 自作と外注

採用動画は自作で安くなる?
内製と外注の分け方【2026年版】

2026.09.25 / 株式会社Atacama

「うちで撮った素材でも、編集してもらえますか」。このご相談は実際にいただきます。 答えは「できます」で、撮影済み素材の編集プランを5万円〜(税別)で置いています。 ただ、その手前で知っておいてほしいことがあります。 自作は無料ではありません。お金を払う相手が、制作会社から自社の社員の時間に変わるだけです。 安くなる部分と、安くならない部分を分けて書きます。

採用動画を自作すると、いくら安くなる?

外注の一般的な相場は30万〜120万円(税別)です。 当社の場合はインタビュー+仕事風景の1本が15万円〜、撮影済み素材の編集だけなら5万円〜。 これに対して自作でかかるのは、機材と、社員の時間です。

機材は、外付けマイク・三脚・簡易的な照明をそろえると数万円。ここは一度買えば残ります。 重いのは時間です。撮影に半日、編集に10〜15時間。慣れていない1本目は、この倍かかることもあります。 仮に人件費を時給2,500円で置くと、それだけで5万円前後が消えます。 つまり編集だけを外に出す場合と、金額はほぼ並びます。

面白いのは、内製を選ぶ会社の理由が、必ずしもお金ではないことです。 比較ビズとMteamの共同調査 (2025年4月、マーケティング・広報担当111名)では、内製を選んだ理由の1位が 「制作スピードを上げたかった」63.2%で、「コストを削減したかった」は34.2%の3位でした。 自作の本当の利点は、思いついた日に撮れることだと思います。

自作でうまくいくもの、うまくいかないものは?

うまくいくのは、短くて、同じ型を繰り返すものです。 スマホ縦の15〜30秒、現場の作業風景、朝礼やイベントのひとこま。 編集も軽く済むので、自社で回すほどテンポが上がります。 採用ショート動画の始め方で書いた「弾のローテーション」は、自作と相性がいい考え方です。

一方で、後から取り返せないものが1つあります。音です。 編集で色や明るさはある程度直せますが、音は作れません。 エアコンの音、部屋の反響、少し離れた場所から撮った声。 どれも「聞き取れるけど、ずっと聞いていられない」状態になります。 機材を1つだけ買うなら外付けマイク、と申し上げているのはこのためです。

もう1つは構成です。白い壁の前に椅子を置いて質問すると、動く証明写真のような映像になります。 どこで撮るか、何をしている場面を撮るか。ここは編集より前の仕事で、しかも金額には表れません。 質問の作り方は社員インタビュー動画の作り方と質問例、 場面の設計は一日密着の採用動画とはにまとめています。

「全部自社か、全部外注か」で考えない

先ほどの調査で、いちばん多かった答えは完全内製でも完全外注でもありませんでした。 内製と外注の併用が55.9%、完全に内製が34.2%、完全に外注が9.9%。 実務としてもこれが自然だと思います。工程ごとに分けるほうが、判断がはっきりします。

工程A 全部自社B 撮影は自社・編集は外注C 全部外注
企画・構成自社最初だけ一緒に決める外注
撮影自社自社外注
編集自社外注外注
公開・投稿自社自社自社が多い
向いている使い道SNSの日常投稿本数が必要なショート採用サイトに置く本編
費用の目安機材+社員の時間1本5万円〜15万円〜

現実的な落としどころはBです。ポイントは、撮り始める前に一度だけ打ち合わせること。 画角はどれくらい引くか、マイクはどこに付けるか、同じ場面を何秒回しておくか。 ここを先に決めておくと、編集に渡したときの手戻りがほぼなくなります。 逆に、撮り終わった素材を見てから「これは使えません」とお伝えするのは、こちらとしても一番つらい場面です。

自作でいちばんつまずくのはどこ?

同じ調査で、内製の課題の1位は「撮影・編集ツールの導入や運用が難しい」44.7%、 2位が「社員のリソースが不足」31.6%でした。 ただ、当社が外から見ていて多いと感じるのは、もう少し手前です。2本目が出ないこと。 1本目は気合で出ます。反応もあります。そこで満足して、3か月空く。

防ぎ方は1つで、撮影の日をカレンダーに固定してしまうことです。 月1回、半日だけ。その日に4〜6本ぶんの素材をまとめて撮る。 「時間ができたら撮る」にすると、ほぼ撮りません。

細かいところでは、次の3つでよく手が止まります。 自動文字起こしは社名と業界用語を必ず誤変換するので、固有名詞のリストを先に作っておくこと。 BGMは1年更新のライセンスを見落としがちで、期限が切れると動画を下ろすことになります。 そして名前テロップを実名にするかイニシャルにするかは、その方が退職した後を想定して、撮影前に決めておくこと。 このあたりはインタビュー動画の編集で詳しく書いています。

外注するなら、どこを削ると安くなる?

削りどころは撮影の回数と規模に集まっています。 撮影日を1日にまとめる、拠点を1か所に絞る、1回の撮影から本編とショートを両方作る。 この3つで、総額はかなり動きます。内訳の考え方は 採用動画の費用相場は30〜120万円にまとめました。

反対に、削ると高くつくものが2つあります。1つは企画と構成です。 何を伝えるか決めずに撮ると、撮り直しになって結局高くなります。 もう1つは、やはり音です。ここを削った動画は、途中で見るのをやめられてしまいます。

費用はどのくらい?

当社の価格です。すべて税別で、交通費は実費のみ別途です。

  • 5万円〜 — 撮影済み素材の編集、シンプルなショート動画
  • 15万円〜 — 社員インタビュー+仕事風景(完成尺1〜2分、撮影2〜4時間)
  • 35万〜70万円 — 会社紹介動画(完成尺3〜6分、撮影3〜6時間)

「自社で撮った素材が使えるかどうか」は、数分見ればお伝えできます。 自作を続けるか、途中から預けるかの判断も一緒に考えますので、ぜひ一度お問い合わせください。

よくある質問

Q. スマホで撮った素材でも編集してもらえますか?
できます。撮影済み素材の編集は5万円〜(税別)です。ただし音の状態と手ブレは編集で直せないので、撮る前に撮り方だけご相談いただくのがおすすめです。

Q. 自作するなら、機材は何から買えばいいですか?
外付けマイクです。映像の粗さは見てもらえますが、聞き取れない音声は見てもらえません。次に三脚、その次に照明の順で足すと無駄が出にくいです。

Q. 自作から外注に切り替えるタイミングはいつですか?
採用サイトや説明会で使う本編が必要になったときと、2本目が出なくなったときです。日々の投稿は自社、応募を決める1本は外注、という分け方が現実的だと思います。

まとめ: スマホで2分、撮ってみてください

判断のために今日できることが1つあります。 社員さんに2分だけ話してもらって、いま持っているスマホで撮ってみてください。 それをイヤホンで聞き返すと、自作でどこまでいけるかがすぐに分かります。 映像が思ったより見られるなら自作を進めていい合図、 声が聞き取りづらければ、マイクを買うか、編集から預けるかの二択です。 当社の料金は採用動画の料金プランにまとめています。

文: 株式会社Atacama 代表取締役 阪口直哉(採用プラットフォーム出身。マーケティング・営業を経て映像制作へ)

編集だけのご相談も、お気軽にどうぞ。

ご相談・お見積もりは無料です。まずはお気軽にどうぞ。

無料で相談する