COLUMN — 採用動画の成功事例

採用動画の成功事例に共通する5つのこと。
応募1.6倍の現場から

2026.08.25 / 株式会社Atacama

先に結論です。うまくいっている採用動画に共通しているのは、映像のかっこよさではありません。 入社してから分かるはずのことが、応募する前に分かる。これに尽きます。 20〜30代の就転職経験者2,405人への調査では、75.4%が「採用動画はあった方がいい」と答えています (合同会社アルチ、2025年5月調査)。動画があること自体は、もう差になりません。 同じ調査で25.2%が入社後にネガティブなギャップを感じたとも答えています。4人に1人です。 成功と失敗を分けているのは、たぶんここです。堺で採用動画を作っている立場から、 実際に効いた動画の共通点を5つに絞ります。

そもそも、採用動画の「成功」って何を指す?

商談でよく聞かれるのが「これ、バズりますか?」です。 皆さん気になるところだと思うので、正直にお伝えします。 再生数と応募数は、あまり比例しません。

当社が作ったショート動画で30万回再生まで伸びたものがありますが、 それだけで採用がうまくいったわけではありません。 逆に、大阪の造園会社様の一日密着は再生数こそ派手ではないのに、 応募がそれまでの1.6倍になりました。 採用動画は広告ではなく、応募しようか迷っている人の背中を押す道具だからです。

成功の判定は、この4つで見てください。

  • 応募数 — 公開の前月と、公開後3か月を並べる
  • 応募の質 — 面接まで進んだ割合。ここが上がると採用の手間が減ります
  • 内定辞退率 — 動画で期待値をそろえた効果がいちばん出るのはここ
  • スカウトの返信率 — スカウトメールに動画のリンクを貼るだけで変わります

どの数字を狙うかで、作るべき動画も変わります。段階ごとの整理は 採用動画の活用マップにまとめました。

共通点①: きれいなところだけを見せていない

入社前後のギャップの原因は「仕事内容」が1位で、 3人に2人が「入社前の説明が不十分だった」と答えています。 つまり、いい話だけを並べた動画は、その時点で疑われています。

当社が密着した造園会社様の動画は、タイトルが「キツくてしんどい?」から始まります。 夏の炎天下も、体力的にきつい工程も、そのまま映っています。 それで応募が減ったかというと逆で、1.6倍になりました。 きつさを承知のうえで「それでもやりたい」と言う人が来るので、面接の空気も変わります。 考え方は一日密着の採用動画とはに詳しく書きました。

共通点②: 見てほしい人が、1人に絞られている

よくあるご相談が「うちは職種が5つあるので、全部入れたいです」というものです。 気持ちはとても分かります。ただ、5職種を1本にまとめると、 1職種あたり30秒ほどしか使えません。30秒では、その仕事の実態は伝わりません。

そういうときは、いま一番採用したい1職種だけで1本作ることをおすすめしています。 効果を確かめてから2本目、3本目と足していくほうが、結果的に早く進みます。 成功事例と呼ばれている動画は、だいたい「誰に向けた1本か」を言葉にできます。 逆に、全員に向けた動画は誰の記憶にも残りません。

共通点③: 具体的な数字が、動画の中に出てくる

求職者が最初に知りたいのは、給与、休み、続けられるかどうかです。 ここを濁す会社は「何か隠している」と受け取られます。 効いている動画には、たいてい数字が出てきます。 平均残業時間、有給の取得率、社員の年齢構成、離職率、育休からの復帰人数。

しかも、この手の情報は撮影が要りません。 社内にあるデータを30秒のモーショングラフィックスにするだけなら、既存の素材で作れます。 「まず何か1本出したい」という会社さんには、ここから始めてもらうことが多いです。

共通点④: 出演者が「話の上手い人」ではない

社内で一番プレゼンが得意な人に出てもらう。これはよく起きるのですが、 だいたい台本を読んでいるように見えてしまいます。 求職者が見たいのは、模範解答ではなく、自分と同じ立場だった人の話です。

当社が密着で必ず聞く質問があります。「この仕事のきついところは?」です。 休憩の合間に5〜10分、カメラを構えたまま聞きます。 たいてい、少し黙ってから答えが返ってきます。この間(ま)は編集で切りません。 言葉に詰まってから出てきた一言のほうが、なめらかな説明より、はるかに信じてもらえるからです。 出演をためらう社員さんへの向き合い方は 顔出しを嫌がるときの採用動画の始め方にまとめています。

共通点⑤: 公開する場所が、作る前から決まっている

以前、立派な会社紹介動画を作ったのに、採用サイトの奥のページに置いたきりで、 ほとんど見られていなかった会社さんがありました。 もったいなかったのは映像の質ではなく、届け方です。

うまくいっている会社は、撮る前から置き場所を決めています。 求人票のURL欄、スカウトメールへの添付、面接の前日に送る、説明会のブースでループ再生する。 置き場所が決まれば、尺も決まります。 求人票に貼るなら1〜2分、SNSなら30秒以内、面接前に送るなら5分あっても最後まで見てもらえます。 作ってから考えると、どこにも合わない尺の動画が1本だけ残ります。

成功事例のような動画は、いくらかかる?

採用動画の一般的な相場は30万〜120万円(税別)です。 当社は素材編集のショート動画が5万円〜、インタビュー中心のライトが20万円〜、 会社紹介のスタンダードが35万円〜、一日密着などのプレミアが60万円〜(すべて税別)。 カメラマン1名、またはカメラマン+ディレクターの2名という少人数体制なので、この価格でやれています。 内訳の考え方は採用動画の費用はいくら?、 会社の選び方は大阪で採用動画を制作するならに書きました。

「うちの職種と予算だと、どれが現実的?」というところは、ぜひ一度お問い合わせください。

よくある質問

Q. 効果は何を見て判断すればいいですか?
再生数ではなく、応募数・応募の質(面接まで進む割合)・内定辞退率・スカウトの返信率の4つです。公開の前月と、公開後3か月を並べると変化が読み取れます。

Q. 他社の成功事例を、そのまま真似してもいいですか?
構成の型は参考になりますが、そのままの再現はおすすめしません。採用したい職種も、その人が入社前に不安に思うことも、会社ごとに違うからです。真似するなら見た目ではなく、「何を隠さずに出しているか」を真似してください。

Q. 効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
求人票やスカウトに載せる使い方なら、公開の翌月から応募の変化が見えます。SNSで認知から広げる使い方は、3〜6か月は見ておいてください。

まとめ: 「入社前に知りたかったこと」を、社員に聞いてみる

次の一歩は1つだけです。直近で入社した社員さんに 「入社前に、本当は何が知りたかった?」と聞いてみてください。 そこで出てきた答えが、そのまま御社の採用動画の企画になります。 求人票にも会社案内にも書いていないことが出てきたら、それが一番効く1本です。 ご相談・お見積もりは無料なので、企画の段階からお気軽にどうぞ。

文: 株式会社Atacama 代表取締役 阪口直哉(採用プラットフォーム出身。マーケティング・営業を経て映像制作へ)

採用動画のご相談は、お気軽にどうぞ。

ご相談・お見積もりは無料です。まずはお気軽にどうぞ。

無料で相談する