COLUMN — YouTube採用チャンネル

YouTube採用チャンネルの始め方。
最初の5本と、止めない続け方

2026.10.20 / 株式会社Atacama

採用チャンネルとは、企業が採用を目的に運営するYouTubeチャンネルのことです。 始めるときは、人気の番組を作ろうとするより、応募を考えている人が見に来たときに、知りたいことがそろっている「棚」を作るほうがうまくいきます。 公開の時点で3〜5本、そのあとは無理なく続けられる頻度で足していく。それで十分です。

採用動画を考え始めると、「YouTubeにチャンネルも作ったほうがいいのかな」と気になる方も多いと思います。 そのとき迷うのは、何本作ればいいのか、誰が出るのか、続けられるのか、というところだと思います。 順番にご紹介します。

採用チャンネルは、ふつうの会社チャンネルと何が違う?

いちばんの違いは、見に来る人がほぼ決まっていることです。 商品やサービスのチャンネルは、まだ会社を知らない人に見つけてもらうのが目的です。 採用チャンネルに来るのは、求人を見て「この会社、どんなところだろう」と思った人です。

moovyが20〜40代333名に聞いた調査(2026年5月)でも、採用動画を見るタイミングは比較検討の段階が61.0%でした (採用動画のトレンド【2026年版】で詳しく紹介しています)。 つまり、採用チャンネルは登録者数を競う場所ではありません。 見に来た人が、迷わず答えにたどり着けるかのほうが大事です。

そのため、新しくチャンネルを作らず、会社の公式チャンネルの中に「採用」の再生リストを作る形でも始められます。 求人票や採用サイトから、その再生リストに直接リンクすれば、見る人にとっては同じことです。

最初に、何を何本載せる?

公開の時点で用意したいのは、3〜5本です。 1本だけだと、見に来た人がすぐに見終わってしまい、「動画はあるけど、よく分からない会社」で終わります。 当社でおすすめしているのは、次の5本です。

動画長さの目安答える問い
会社紹介2〜3分何をしている会社で、どこへ向かっているのか
一日密着3〜5分入社したら、どんな一日を過ごすのか
社員インタビュー(2本)各2〜4分どんな人が、なぜここで働いているのか
よく聞かれる質問への回答3〜5分面接では聞きにくいこと(休み・残業・人間関係など)

5本目の「よく聞かれる質問」は、地味ですが効きます。 休みは取れるのか、残業はどのくらいか、職場の人間関係はどうか。 面接で聞くと印象が悪くなりそうで、聞けずにいることに先回りして答えておくと、応募する前の不安がひとつ減ります。

それぞれの作り方は、会社紹介動画の構成、 一日密着の採用動画、 社員インタビュー動画の作り方と質問例に詳しく書いています。 新卒と中途、職種が複数ある会社は、再生リストを分けておくと、見る人が自分に関係のある動画を見つけやすくなります。

ショートと長い動画は、どう使い分ける?

YouTubeでは、縦長か正方形で3分以内の動画は「ショート」として扱われます。 ショートはスマホで次々に流れてくるので、会社をまだよく知らない人の目にも入ります。 一方で、応募を決める材料になるのは、じっくり見られる長い動画です。

当社では、ショートは入口、長い動画は決め手と役割を分けています。 社員インタビューの中のいちばんいい一言や、密着の中の印象的な場面をショートに切り出して、本編へつなぐ形です。 ショートと本編は、同じ撮影日にまとめて押さえると費用も手間も抑えられます。 その場合は、縦で使う画を撮影の段階で別に撮っておきます。横の映像をあとから縦に切ると、顔や手元が切れてしまうことが多いからです。 ショートの続け方は採用ショート動画の始め方でもご紹介しています。

誰が出る?辞めたらどうする?

採用チャンネルで迷いやすいのが、出演者です。 おすすめは、応募してくる人と近い立場の社員です。入社2〜4年目くらいで、同じ職種・同じ入口(新卒か中途か)の人だと、見る人が自分を重ねやすくなります。 社長がメインで話す番組のような形もありますが、続けるには社長の時間がかなり要ります。最初から番組型にしなくても大丈夫です。

もうひとつ、撮影前に決めておきたいのが、出演者が退職したときの扱いです。 YouTubeの動画は何年も残ります。退職後は非公開にするのか、そのまま残すのか。 決めないまま公開すると、辞めるときに本人も会社も気まずい思いをします。 承諾書に一行書いておくだけで、あとで迷わずに済みます。 顔を出すこと自体に不安がある場合の選択肢は、顔出しの記事にまとめています。

どのくらいの頻度で更新する?

頻度は、高さより、止めないことを優先して決めます。 YouTubeは投稿日が表示されるので、最後の更新が2年前のままだと、見る人には「いまは動いていない会社」に見えてしまいます。 週1本を半年がんばって止まるより、月1本を3年続けるほうが、採用チャンネルとしては強いです。

現実的なのは、月に1回、半日だけ撮影の日を作るやり方です。 その日に長い動画1本分と、ショート4〜6本分をまとめて撮ります。 撮影日が決まっていると、「今月は何を撮るか」を考える習慣が社内にでき、ネタ切れもしにくくなります。 続けることの大切さは、SNSショート動画100本でわかったことにも書いています。

YouTube広告は使ったほうがいい?

採用のYouTube広告を検討される会社もありますが、最初からは必要ありません。 広告で人を呼んでも、チャンネルに見る動画がそろっていなければ、そこで離れてしまうからです。

順番としては、まず5本の棚を作り、求人票や採用サイトから見に来てもらう。 その中で反応のよかった動画が見えてきたら、その動画に広告費をかける。 当たった動画に後から広告を足すほうが、広告費が無駄になりにくいです。

公開する前に、何を設定しておく?

動画を上げる前に、次のことを決めておくと、あとから手直しせずに済みます。

まず、説明欄に採用ページへのリンクを入れること。 動画を見て「応募してみよう」と思った人が、すぐに次に進めるようにします。 どの動画から応募が来たかを見られるように、リンクの先は採用ページに統一しておくと、効果も追いやすくなります (測り方は採用動画の効果測定をご覧ください)。

次に、コメント欄の扱い。開けておくか、閉じるか、承認してから表示するか。 誰が確認するかまで決めておかないと、見ないまま放置されがちです。 最後に、BGMのライセンス。YouTubeに上げる動画は長く残るので、期限つきの音源だと、契約が切れたあとに困ります。 詳しくは動画のBGMと著作権で書いています。

費用はどのくらい?

当社で採用チャンネルの立ち上げをお手伝いする場合の価格は、次のとおりです。すべて税別で、交通費は実費のみ別途です。

  • 5万円〜 — 撮影済みの素材の編集、ショートの切り出し
  • 20万円〜 — 撮影から30秒〜1分の動画を作る場合(ライトプラン)
  • 35万円〜 — 3分前後の動画(スタンダードプラン)

最初の5本を同じ撮影日にまとめて撮ると、1本ずつ作るより費用を抑えられます。 「まずは2〜3本から始めたい」「撮影は自社でやって、編集だけお願いしたい」というご相談でも大丈夫です。 ぜひ一度お問い合わせください。費用の内訳は採用動画の費用相場で詳しく書いています。

よくある質問

Q. 採用チャンネルとは何ですか?
企業が採用を目的に運営するYouTubeチャンネルのことです。会社紹介、社員インタビュー、一日密着など、応募を考えている人が知りたいことを動画でまとめて置いておく場所です。会社の公式チャンネルの中に採用用の再生リストを作る形でも始められます。

Q. 最初は何本くらい用意すればいいですか?
公開の時点で3〜5本あれば十分です。会社紹介、社員インタビュー、一日密着、よく聞かれる質問への回答など、応募を考えている人が知りたいことを先にそろえます。1本だけだと、見に来た人がすぐに見終わってしまいます。

Q. 出演した社員が退職したら、動画は消すべきですか?
決まりはありませんが、撮影前に本人と扱いを決めておくのがおすすめです。退職後は非公開にする、限定公開に切り替える、そのまま残すなど、どうするかを承諾書に書いておくと、あとで迷いません。

まとめ: 面接でよく聞かれる質問を、5つ書き出す

採用チャンネルの最初の一歩は、機材を買うことでもチャンネル名を考えることでもなく、 面接や説明会でよく聞かれる質問を5つ書き出すことです。 その5つに答える動画が、そのまま最初の棚になります。 書き出した質問を持って、ご相談いただくのも歓迎です。採用動画の全体の進め方は採用動画のページにまとめています。

文: 株式会社Atacama 代表取締役 阪口直哉(採用プラットフォーム出身。マーケティング・営業を経て映像制作へ)

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